赤いセガ信者のぶろぐ

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EFT 連載:RATへの道1 RATの基本戦術と装備について

はじめに

タルコフは即死ゲーであるため、強い装備を身に着ければ絶対に死なないということはありません。ゲーム内最大級に硬い装備を身に着けても、瞬殺は免れるかもしれませんが近距離では数秒持ちませんし、即死の危険は常にあります。

疲れませんか? 自分の稼いだお金で買ったアーマー、イケメンカスタムを施した武器、持ち込んだグレなどを全て失う毎日に疲れませんか?

もう一つ、タルコフにはタスクという概念があり、戦闘が苦手なのに敵を倒せと言われることがあります。
装備縛りすら指定されることもあります。ただですら難しいのに、クソ装備で敵を倒さなければいけないのは非常に骨が折れますね。

戦いに疲れたあなたに、タルコフのもう一つの遊び方をおススメします。ラットになるのです。
この記事では何回かに分けて、戦場の影の主役ワンチャンの体現者であるRATについて知り、RAT対策を講じたりRATになったりする手助けをしていきたいと思います。

CHADとRAT

タルコフには2種類のプレイヤーがいる。CHADsとRATsである

CHADとRATの図

ある有名な動画冒頭の言葉です。日本風に言えば「ガチ装備ガンファイトマン」と「クソ装備ネズミ野郎」みたいな意味合いです。
RATとはいわば、正面から戦わずにレイドで稼ぐことを目標にした立ち回り全般を指します。ただし武器を全く持たない斧マンとは区別されるようです。

  • ワンチャンガチ装備を殺せる程度の火力を持つ
  • 基本は斧マン同様、ポーチを空けてグラボ部屋などにダッシュ
  • ラボ、インチェ中央など、激戦区に潜んでおこぼれや奇襲を狙う
  • なんなら出口前で伏せて30分Twitter見たりテレワークしたり
  • 決して正面から撃ち会わない(クソ装備だから瞬殺されちゃう)

というような立ち回りのことを斧マンと区別してRATと呼ぶ傾向があります。
欠点があるとすれば、待ちが多いため配信映えしないことでしょうか。

RATの戦法について知る

CHADを倒せる武器を持ち、正面から戦わないことが基本となります。
火力のある(できれば安い)武器を持ったうえで、止まっている相手か、走っている相手を瞬殺できるように狙っていきましょう。
走っている相手を狙うのが有効である理由は、走っているとADSして射撃するまでに必ずラグが発生し、反撃が一瞬遅れるからです。自らの足音によってこちらのADS音を聞き逃したりすることもあるため、ショートよりは長めの通路でガン待ちすると確度が高い気がします。

レア湧きガンダッシュ

斧マン同様、RATの基本戦術になります。グラボやLEDXを一発ツモればワンレイド分大体稼げます。下手に敵の装備を奪うよりよっぽど実入りがいいです。
ただし斧マンと違ってRAT武器を失うリスクがあるため最速でなければ諦めるのも一つの手です。

ベイト(餌)

有用なアイテム(燃料などのバーターアイテム)を拾う相手をガン待ちし、足が止まったところをヘッショで倒します。
PMCの死体やカバンなどを放り投げておくのもある程度有効です。僕が良くやる手法は、燃料がわく場所に自分で持ち込んだ空の燃料を置いておく手法です。筋トレにもなって便利ですよ。
鍵部屋の近くでガン待ちして鍵を開けている無抵抗な相手を倒すのもベイトの一種です。兎に角相手の足が止まるため一瞬で倒せば被弾リスクはゼロです。

沸いているグラボをあえてスルーしてガン待ちも無くはないですが、斧マンが来た場合ダイレクトにポーチインする可能性があるためグラボが取れないリスクがあります。

ガン待ち

ある程度交通量が期待される場所で伏せてガン待ちします。
CHADは基本ガンダッシュ移動のため足音が非常にわかりやすく、先に発見することはかなり簡単です。
走っている相手を遠距離一撃で倒すのはかなり難しいので、ある程度引きつけてから一瞬で倒すことになると思いますが、CHADも反撃してくるため瞬殺してください。サプが付いていると少し安定します。

通路の適当なところに寝ておくだけでも意外とバレません

個人的には、開幕の通路でガン待ちより脱出経路でのガン待ちがおススメです。勝てばそのまま帰れますし、相手の装備だけでなくカバンの中身も頂けます。
開幕数分で鳴らすとむしろ漁夫を呼ぶリスクがありますし、相手も元気いっぱいですし、なによりCHADの装備を抱えたまま脱出目指さないといけないので心臓に悪いです。後方のCHADを排除してからウマウマポジにいくという考えも無くはないですが。

出待ち

ガン待ちの究極系です。ルートを構築し、危険を排除し、稼いで帰ってきたCHADの努力と運を全て否定結果だけを頂く最良の稼ぎ方です。
その性質上、十分に早い段階で出口に潜伏し、CHADが稼ぎ終わって出てくるまで待つ必要があるためそれなりの時間暇になります。ネット見たり仕事したりしてればいいと思います。
CHADの装備と稼ぎを奪えば問題ありませんが、失敗した場合は時間当たりの稼ぎがかなり悪いため時間に余裕があるときにやることをおススメします。
また、よく訓練されたCHADは出待ちを幾度となく経験しており、あまりにも有名なポジはとりあえずグレでクリアしてくるため草むらガン待ち以上に警戒されていることは頭に入れておいてください。

RATの装備

RATには鎧もカバンも必要ありません。撃たせず倒すが信条である以上アーマーは必要ありませんし、CHADは大体クソデカカバンを背負っているためそれを貰っていけば問題ありません。
草むらで伏せてるとSCAVバッグなどが邪魔になることもあるため、耳と武器と必要であればリグ、ぐらいにとどめておいた方が無難です。

おすすめRATウェポン

RATにとって武器は非常に重要です。重装備のCHADがスキを見せた際に一瞬で倒す必要があるからです。
ここで日和ってハンドガンとか持ち出すヤツはダメです。ただのうまいやつです。倒せる武器を持ちましょう。
クラス3-4以上の貫通があれば何でもいいんですが、RATに適した以下の特徴を考慮するべきです

  • リロードにリグが必要ないこと
  • 武器が入手しやすく、ランニングコスト(死んだ際のロス)がすくないこと
  • 奇襲から一瞬(ワンパンが望ましい)で倒せること

これらを考慮すると大体ショットガンかアサルトカービンが望ましいということになります。
もちろん、貴方が得意な武器で、CHADを倒しきれると信ずる相棒がいればそれを使って構いません。

KS-23M

ラットの王様、足の破壊者にして究極のワンチャンウェポンです。ある程度EFTをやっていれば、ガチ装備の状態でコレに負けて台バンしたこともあるかもしれません。
中距離でも手足が吹っ飛ぶのは当たり前近距離戦なら腕や足でワンパンできる最大火力銃や弾の安さが最大の売りです。
その性質上接近戦になるためミスったら死が待っています。ポーチ内のFIRフラグが失われる点に注意しましょう。

VPO-101

通称ハンター。ラットウェポンの始祖。ハンターマンという言葉が存在するほど有名で、貫通60越えの大口径弾を10連発できる究極の殺人兵器です。
接近戦ではKS-23Mに現役を明け渡している感もありますが、オールレンジ運用できてKILLA含めたボスもヘッド2パン圏内なので、より汎用性の高いウェポンです。
もちろん接近戦も最低限対応できます。クラス6鎧といえどM61を何発も耐えることはできません。
弾のコストがやや高いことと、最大10連発しかできないため瞬殺出来ないと死が待っている点に注意しましょう。

Mosin

こちらもかつて猛威を振るったラットウェポンです。バランス調整によって現在は胸一発の条件がかなり厳しくハンターやKS-23Mに最前線を任せて引退している感じです。
とはいえ序盤から入手できる専用スコープの存在により、潜伏からの狙撃でワンチャン作れるためスナイパーRAT入門にもお勧めです。
トレーダーレベルが上がっていくにつれてハンターに鞍替えすることが多いと思いますが、高貫通力のSNB弾が入手しやすいのと短縮バレルによる接近戦カスタムが存在するため、室内で角待ちヘッショ、燃料タンクや鍵部屋の前でガン待ちなど、奇襲ヘッショに最も向いたSRであることは間違いありません。

OP-SKS

ハンターに比べれば瞬間火力は劣りますが、PSで貫通32、BP前提なら貫通47ありPMCのヘッド狙いには十分な性能です。
本体が安く、20連や35連マガジンが使える点がハンターに比べて優位点となります。基本はヘッド前提ですが自衛や撃ち漏らしの処理に役に立つこともあるでしょう。
紹介した武器の中では非常にBudget(財布に優しい)なオールラウンダーですが、アルティン以上の重装備が出てきた場合にヘッド一発で倒し損ねるため殺せない相手がいる点に注意です。

Rsh-12

v0.13にて実装されたハンドガン。Ash-12と同様の12.7x55弾が発射できる大火力と30mmスコープが乗る汎用性がウリです。
PS12Bの極大火力(貫通46ダメージ102)で胴撃ちでもクラス4一発で倒すことが出来ます。ハンドガン故に携行性も抜群で物陰に隠れる際にも重宝し、メイン武器が2枠空いているのでCHADの武器を2本まで持って帰ることが出来ます。
5発装填リボルバーである事を考えると接近戦は絶望的ですので一撃で仕留めてください。

インパクトグレネード(RGN or RGO)

Ratプレイ時にしばしば問題になるのがパーティの存在です。一人倒しても後続に倒されては(収支がマイナスなので)意味がありません。
グレネード類、特に一瞬で全てを終わらせるインパクトグレネードは、敵が密集している場合の切り札として使えるでしょう。よく訓練されたパーティは概ね分散しているものですが、全員が一堂に集う可能性が高い場所が一つあります。脱出口です。あとはもうお分かりですね?

店売りしておらず収奪限定ですがStreets of Tarkovでグレボックス密集地帯があるため集めやすくなりました。

RATは卑怯なのか

奇襲、漁夫、ガン待ちが基本戦術である以上、卑怯であることは否めない部分があります。だがそれがどうしたという感じです。
タルコフにおける唯一のルールは、勝って稼いだ奴が一番偉い、ということに尽きます。
絶対にガン待ちされたく無いのであればグレを1000個くらい持ち込んで、全ての角と草むらに投げればいいだけのことです。事実上不可能である以上、全てのプレイヤーは

  • この草むらは絶対に許さないので脳死グレ
  • この草むらから撃たれたらそれは諦める

という取捨選択を常に行っており、その結果RATが勝つことがあるというだけの事です。
装備を奪い奪われの世界であるタルコフではゲームの仕様上許された勝利のための全ての手段が正当化されます。
常にフル装備でガンダッシュして正々堂々俺と勝負しろ、と他人に強制する権利は誰にもありません。あなたがRATを志すのであればそれはただ単に異なるプレイスタイルを選んだだけであり、自信をもってガン待ちしましょう。
レベルxxにもなってハンターマンかよ、出待ちウザい、などの意見を言うやつがいますが全てRATに負けた犬の遠吠えに過ぎません。とっても楽しいですね。

でも出待ちしてると配信映えしないので、暫く雑談タイムになったりすると思います。
あと、どうしても待ち時間が増えてRATプレイに飽きたりすることもあります。そしたらまたCHADになってガンファイトしに行くのもいいと思います。ずっとRATプレイを続ける必要もないわけですし、好きにやっていきましょう。

正面からの撃ち合いもそれはそれで楽しい

まとめ

第一回では、RATの基本戦術や心構え、装備などについて軽くおさらいしました。装備を失い、戦いに負け続ける毎日に疲れたら、別のプレイスタイルを試してみるのも一興だと思います。
次回以降は、主に各マップで有名、オススメなガン待ちポジや立ち回りを紹介していこうと思います。全てのCHADを駆逐し、富の再分配を促進していきましょう。

おまけ:スナイパーとRAT

100mヘッショ級のロングレンジから抜いてくるスナイパー、たまにいるんですけど、彼らは正面から戦ってはいないわけで、これをRATと呼ぶべきなのか、シモヘイヘと呼ぶべきなのか、個人的に困っています。

この距離から抜いてくる奴はRATと言えるのか??

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