新年一発目から洋ゲーのレビュー記事です。あけましておめでとうございます。
概要
駒となる兵士をリアルタイムに動かして敵を殲滅する戦略げー。いわゆるRTSに分類される。
主人公は亡国の指揮官となり、将軍たちを操りながら島を守り、バイキングたちを殲滅しながら新天地を目指して脱出していく。
可愛らしい見た目とは裏腹にかなり難易度が高く、将軍は死ぬとロストになる。
島の配置などもキャンペーンごとにランダムに生成されるためリプレイ性も高く、なんども挑戦してプレイヤーの経験値をためていく系のスルメゲーである。
基本的な知識
1回あたり数分程度の戦いを繰り返してマップを進んでいく。島には防衛すべき建物(僧院)が1つ以上あり、バイキング全滅時に僧院が一つ以上残っていたら防衛成功となり、その島から繋がる次の島を攻略可能になる。
ターン進行によって島は攻略不能になっていくのと、予め島から出る報酬はある程度分かっているのとで、島の取捨選択とルート選びがキモとなる。
将軍は1ターンに1度しか出撃できないため、将軍の数が増えてくる中盤以降は隊を複数に分けることで1ターン中に複数の島を確保することが可能。これが重要。
配備される敵もあらかじめ判明しているため、攻略できるギリギリの人員で挑むとより稼ぎが見込める。死んだらロストなので悩みどころではある。
ユニット紹介
味方
民兵
初期状態の民兵。概ね、盾がない歩兵として使える。遠距離攻撃には弱いが、上陸後の雑魚を仕留めるくらいの役には立つ。
この兵を鍛えることでそれぞれ必殺技を持つ槍兵、歩兵、弓兵のいずれかの兵科に育てることが可能。
注意点として、一度兵科を決定すると変更できないため、兵が余る中盤以降は敢えてしばらく選択しないというパターンもあり得る。
ロストした兵科に直ちに割り当てるためだ。
歩兵
盾を持った兵士。このゲームにおいては壁役と遊撃を担当する。必殺技は崖の上からの飛び降り攻撃。
最大の特徴はやはり盾。敵の手痛い一撃や厄介な遠距離攻撃を防ぐため場持ちがよい。敵の遠距離攻撃に対する唯一の抵抗手段であり、歩兵をおとりにしない場合少しずつこちらの戦力が削られてしまう。
攻撃面では移動しながら攻撃できる性質が遊撃と相性がよく、横やりを入れたり死にぞこないを狩ったりと忙しい。
ただ密着して殴り合う都合でいざ白兵戦を行うと損耗が激しく、必殺技も地形を選ばないと使えないためタイマン能力は高くない。後述する槍兵が極めて高い戦闘力を持つため、遠距離ユニットや槍兵のスキを埋めるような運用が主になる。
移動しながら攻撃する、という性質は『不利を悟って撤退した際に経路上に敵がいるとそいつを殴ってしまう』という風に不利に働くことがある。袋小路には配置しないほうがいいだろう。
弓兵
唯一の遠距離攻撃ユニット。高台からの曲射と近距離での射撃を使い分ける。必殺技は指定した位置への集中砲火。
敵が上陸する前に損耗を与えられる唯一のユニットだが曲射の精度がイマイチで、盾を持ったユニットには基本無力。とはいえ槍兵の横から射撃したり、弓の反動で船から落としたりと全く対抗できないわけではない。
居なくてもどうとでもなる兵だが必殺技の小回りが利き、他の兵のサポートがしやすい為基本的に拠点の高台から撃ちまくる運用になるだろう。タイマン能力は低いので寄られると厳しい。
高レベルでは大量の歩兵が攻めてくるため上陸前にそれらを削れる弓兵の優先度は上がる。
槍兵
このゲームの花形にして最強の戦闘力を持つ兵科。白兵戦の絶対的な主戦力として君臨する。必殺技は一直線の突撃。
長いリーチによる集団戦法で接近戦にめっぽう強く、盾持ちだろうが巨人だろうがよほどの大軍でない限り無傷で殺しきることができる。
上図のように上り坂の頂点に配備した際の防衛力は絶対で、拠点への侵入経路がこれだけしかない場合は勝ちが確定する。(遠距離攻撃のケアは必要)
出撃前にマップの形と敵の種類はわかるため、場合によっては槍兵+保険の歩兵だけで勝てるボーナス島が出現することも。(結構な頻度で出てくる)
接近戦では最強の兵科だが致命的な弱点が二つある。移動中は攻撃できない点と遠距離攻撃には弱い点だ。
特に前者は近接ユニットとしてかなり致命的で、予め配備した経路に敵が来なかった場合の再配備がかなりきつい。指示したマスにたどり着く前に敵に見つかると無抵抗で殺されてしまう。特に崖の上の拠点に誤って侵入された場合などは詰むこともある。
また、接近戦で敵を捌ききれずに攻撃されノックバックした場合も元の位置に戻るまではサンドバッグと化すので注意が必要。
負け戦になるときは大抵槍兵の運用ミスである。僧院に多少の損害が出ようとも、一か所だけでも防衛しきれば報酬は出るので場合によっては崖上に引きこもる判断も必要。
敵ユニット紹介
雑魚兵
名もなき雑魚ユニット。ヘルスは低く、盾もない。大抵はこちらの弓兵のおやつになる。
しかし物量で攻めてくることが多く、難易度によっては序盤から数十単位で沸く。低レベルの歩兵が数で押し切られることもあるため高難易度では弓兵の優先度が上がる一因。
弓兵
敵の弓兵。精度は低いがある程度崖の上も狙える射撃を行う。こちらの槍兵を一方的に削り、弓兵とも相打ちになるそれなりに厄介な相手。
余裕があるならば海岸に歩兵を配置し、崖上から弓兵で撃つと万全。余裕がない場合はひとまず上陸まで逆サイドに避難し、上陸した瞬間に歩兵を突撃させればよい。
盾兵
盾を装備したバイキング。耐久力が上がっており民兵や弓兵を正面からぶつけるのは得策ではない。
基本は侵入経路上に槍兵を配備して迎撃。援護する場合は後ろや横から殴らせるとヨシ。上陸前に曲射で数を減らせないが、弓兵を海岸に降ろして横から撃つと反動で船から落とすことができる。
巨人
デカくてタフだが遅い巨人。かなりの難敵であり、弓を数発浴びせようが平気で進軍してくる。
攻撃力も高く、すさまじい反動で歩兵のガードが意味をなさず蹴散らされる。池ポチャの可能性も高い。ちなみに敵味方共に、水に落ちたら即死扱いである。
元気な状態で2匹もいればこちらの歩兵8匹を消し飛ばすほどのパワーがあるため歩兵でタイマンは避けるべきである。
弱点はやはり槍兵。移動が遅いので経路もわかりやすく、1方向からであれば4~5匹固まっていようが穴だらけになって死んでいくだろう。
弓兵や歩兵で相手しなければならない場合は必殺技を駆使しよう。歩兵の飛び降り攻撃が当たると転んで少しの間動けなくなるため、袋叩きで処理できる。
上級盾兵
盾兵の強化版。盾が円形から涙型になっているのが特徴。あとトサカ。
基本は歩兵なのでこちらの槍兵でも処理できるのだが、こちらを見つけると一度だけ投げ斧を放ってくるとても危険なユニット。
遠距離攻撃に耐性のない槍兵に致命傷を与えてくるため、この兵に関しては初弾を歩兵で受け止めねばならず、歩兵が損耗する主要因その1となっている。
バーサーカー
二刀の歩兵。非常に移動速度が速く攻撃力も高いが脆い。
こちらを見つけるとジャンプしてとびかかってくる能力を持ち、とびかかりに耐性のない槍兵に致命傷を与えてくる。とびかかりの射程は槍よりわずかに短いが油断は禁物。
これもやはり歩兵の盾で飛び掛かりを受けて処理するのが手っ取り早い。歩兵が損耗する主要因その2である。
ただこちらの場合は弓兵に極めて弱い為、上陸前に削り入れられるのが救い。ほかの兵よりバーサーカーを優先して撃たせたほうがいいだろう。
巨人弓兵
デカくてタフだが遅い巨人の弓兵版。今作最強のユニット。
矢の発射間隔は長いが射程と威力が高く、さらにノックバックがすごいことになっており歩兵の盾で防ぐとそのまま歩兵が吹っ飛んで池ポチャする。
そのため砂浜に歩兵を配置して弓兵で撃つ、みたいな悠長な戦法が取れず、上陸までは射線に入らないことを第一に立ち回る必要がある。
混戦などで一度見失うと全滅の恐れも出てくる。上陸後に歩兵を急いで向かわせて袋叩きにしよう。