はじめに
キルは必要なのか。CHADと喧嘩する必要はあるのか。クソ装備コソコソが基本のRATにとって永遠の課題です。
シーズン序盤中盤、レイドに出る目的は主に
- 金稼ぎ
- タスク消化
のいずれかだと思われますが、CHADをぶちのめすと両方一気に解決することがあります。
ここではCHADを奇襲で倒して装備を分捕るタルコフ最強の、そして外道戦術である「ガン待ち」を一緒に考えていきましょう。
長いよ! という方向けのまとめ
- キルタスクの武器縛りが嫌だったらガン待ちでさっさと終わらせよう!
- お金が稼ぎたかったらCHADを即殺して持って帰るのが楽だよ!
- 狙いたい相手によってガン待ちするポイントは変わるよ!
- ガン待ちする場所は草むらがいいよ!
- よく知られた場所はクリアされるから自分だけの場所を見つけよう!
CHADで稼ぐという考え方
激戦区を渡り歩いて敵を殲滅し、アイテムを根こそぎ奪うことが出来ないRATにとって、究極のアイテム供給源はCHADの死体です。金稼ぎが主目的の一つである以上、RAT最大の喜びはCHADをぶっ倒してアイテムを全て分捕ることです。
タスクについては、CHADを潰しておけば周辺の安全が確保できるのと、CHADでキルタスクが進むのとで美味しいです。斧マンが常に見つかるとも限りません。
キルタスクの多くは(クソ)武器縛りや(ゴミ)鎧縛りなどがあり、正面から慣れない武器で戦うのは非常にしんどいと思います。なので奇襲して倒してしまいましょう。
結局どこでガン待ちすればいいのか
マップやレイドの特性を知る
マップの構成要素
各マップを構成する要素を抽象化してみました。
- スポーンポイント
- 脱出ポイント
- ウマポジがあるポイント
- 特にウマくないがタスクで行く必要があるポイント
- 特にウマくないが戦略上有意なポイント
- 特定のポイントに素早く移動できる経路(高速道路)
- 比較的遮蔽に隠れて移動できる経路(迂回路)
- 殆ど誰も来ねー端っこの道(下道)
こんな感じです。狭すぎるマップでは下道がなかったりしますが大体こんなもんです。
で、それぞれの道を通る人間が違うということは何となくわかりますね。
従って、あなたが狩りたい相手ごとに待つ場所を変えるとよいでしょう。
レイドの流れ
各マップごとに大まかに、レイドのタイムスケジュールを把握する必要があります。
例えばCustomsのビッグレッド付近で湧いた場合
- 開始数分はオフィスにタスク勢が来るかもしれない -> オフィスが狙える場所で寝る
- その後5~10分経って誰も来なければコッチサイドのタスク勢はないかもしれない
- 移動を開始するか、15~20分ごろをピークにやってくる逆サイド勢をガン待ち
という風に、脳内で理想的な人の移動時間を考察できると効率的に待ったり移動したりできます。
ショアでトンネル上でガン待ちするとしたら、どうあがいても逆サイドから抜けてくるのに最速でも5分、ルートしたら10~15分くらいはかかります。なのでその間にトイレ行ったりお茶を入れたりしてください。
このタイムスケジュールは開幕数分が特に重要です。
ウマウマポジへのガンダッシュを狩りたい場合、開幕数分待ってみて、銃声もしていないのにガンダッシュが来なかったらCHADが近所で湧いていない可能性があります。人が居ないところで待つのもアホらしいのでネクストゲームしたほうがいいわけです。
こんな時に、自分で予め何度もレイドに出て、多少の遅刻込みでも来なさすぎる……みたいな判断が出来ると効率重視のCHADをぶっ潰す機運がそもそもあるかの判断材料になります。
なのであなたが真なるRAT道を進むのであれば、CHADの開幕行動パターンを学び、マップの時間ごとの交通量を把握するためにレイドに沢山出る必要があります。
シーズン(ワイプ)の経過時間を考慮する
ワイプ後どれだけ経っているかはマップの人口密度や移動経路のトレンドに大きく影響します。
例えば序盤は電球一個、ホース一本が死ぬほど貴重な反面、ウォーターフィルターやFP-100、グラボなどの後半戦マストアイテムの優先度がそこまで高くないため、激戦区より隠しスタッシュやOLI内部、SCAV狩りが優先されることがあります。なのであなたがシーズン初期からガン待ちで命を刈り取りてぇ、という危険思想を持つ場合はそれを考慮して待ちポイントを変えたほうがいいでしょう。
逆の例で、ワイプから2~3か月も経過すると新規やカジュアル勢は殆ど脱落し、この時期新たに始めた哀れな養分を除けばレイドで走っているのは育ち切ったヤル気勢であり、極上のPVP体験を欲するままに激戦区や銃声に突撃することが多くなってきます。こんな状況でスタッシュ前ガン待ちとかやっても、そもそもまともな装備のやつはほとんど来ないし、レベル一桁台のガチKIDsを潰して罪悪感を感じたりと、あまりいいことがありません。
待つ場所を考える
良くあるポイントを抽象化して考えてみたのですが、結局誰でも簡単に奇襲できる草むら最強なのではという気がします。
草むらの中
基本中の基本です。移動経路上の草の中でしゃがむなり伏せるなりしていれば滅多なことではわかりません。
ただしADS音や銃の先端、青いヘルメットなんかは非常に目立ち、CHADが一瞬で戦闘態勢になるため気を付ける必要があります。接近戦に持ち込んでしまうと反撃で溶けるので、CHADが直前まで見えないような、丘や崖の下にあるような草むらはあまり適しません。
また、草むらの中はコチラの視界も悪いので、予めADSした際に草が邪魔しないことを確認したほうがいいでしょう。
部屋内部ドア付近や通路の角
名もない通路であればいいですが、激戦区付近は個人的にはあまりお勧めしません。
理由は激戦区だからに他なりません。激戦区ということはつまりCHADの警戒感度が最大なわけです。
タルコフにおいて戦闘開始は「私はXXXです。対戦よろしくお願いします!」などと言ってから始まるのではなく、常に気づいた側が先制攻撃することで始まります。
つまりあなたがグラボ部屋前でガン待ちするということは、ただ単にPVPしてるだけということです。新米RATであれば無用な音を立てるなどして察知され、あるいは決め打ちや決めグレされ、呼吸する間もなく潰されることが多いでしょう。
高所
退路さえ確保しておけば、高所はタルコフでも基本は有利です。ただCHADが近寄ってくればさすがに高所は一瞬見るはずなので奇襲性はやや低いです。
あと、安全でメチャ強くてウマイ高所というのは以外とありません。何故かというとそんなあぶねー場所を無警戒で通るCHADは流石にいないからです。居たらnoobなのでレッグメタしといてください。
例えばインチェでKIBA見える2階に上手く潜伏できたとしても、CHADは絶対二階を(多分PTで)見に来ます。なんも考えずガンダッシュから即二連オープン決めてくるのはほぼ斧マンです。別の例ではよく上がるショアのトンネル上ですが、あまりにも知られているので覗かれます。
なので高所に陣取ってCHADを狩りたい、みたいなときは多分よくあるシナリオだとモシンマンになる感じなのではと思っています。つまり検出されない距離から抜く感じです。拾いに行くのがひたすらダルイですが。
暗い場所
インチェ内部やリザーブ地下など、一部すごく暗い場所で待てば、見えない位置から奇襲できることもあります。があまりお勧めしていません。
理由はいくつかあるのですが、主に
- 暗い位置はライトでクリアされることがある
- ポストエフェクト(明るさ調整や色覚多様性機能など)で突破される
- 一部ゲーミングディスプレイで突破される
など、相手の設定やハードウェアによって突破可能だからです。一部ゲーミングディスプレイには暗闇を明るくする機能があり、夜でも十分視認できるほどに明るくすることが出来ます。 暗がりは曲がり角だったり、死角だったりで待ち伏せに適している場所も多いですが、伏せる、遮蔽に隠れるなど、結局普通のかくれんぼとの合わせ技が必要になります。
自分だけの成功体験を見つける
良く知られた出待ちは対策されます。例えばエマコンから出るCHADは警戒感度マックス鎮痛全開見敵必殺モードで走ってきます。Customsの車脱出も当然警戒されますし、ショアのトンネル上を見ないCHADは生きる資格はないでしょう。
出待ちは接敵率は高いですがマトモな相手なら警戒されやすいので、道中の適当な草むらとかのほうが成功率は高いです。
屋内で登れるオブジェとか、弾が抜ける壁とか、鍵部屋を窓の外の遠くから24倍スコープで狙えるポジとか、もう、自分がコレと決めた場所一点張りでわからん殺しできる場所を見つけるのもタルコフの楽しみ方の一つだと思います。一点張りなので接敵率的には絶望的なんですが、その引き出しをいっぱい持てばいいだけのことです。
どうしても100mヘッショがクリアできない方は足が止まるポイントをひたすら待つといいと思います。ゼロイン調整はしっかりね! #EscapefromTarkov pic.twitter.com/r0hNghthrx
— おあるぜ@赤いセガ信者 (@orzlabo) 2021年3月22日
例えばこれとか、開幕5分過ぎたらコテージ裏鍵開けを180m先からピンポで狙うだけのクソポジなんですが、こんなん絶対分からんので来たら絶対殺せます。
こういうの見つけるの大好きなので、皆さんも興味があったらオフラインでいろいろ試してみるといいと思います。
ちなみにこの撮影、シーズン後半ということもあり殆ど人が来ず、撮影に4日かかりました。時期を外したガン待ちほどおいしくないものはないですね。
終わりに
ガン待ちするのに重要な場所選びについて、長々書いてしまいました。
僕は結構ガン待ちポジを探すのが好きなのですが、そうでない人も「ガン待ちしやすい場所や時間」が存在する、ということを知っていれば、傾向や対策が掴めるかもしれません。
次回はもし機会があれば、各マップごとのよく知られたガン待ちポジや有名なポイントなどを解説するかもしれません。
他にもタルコフ関連の記事など書いてますのでよかったら見ていってください。
おまけ: RATお悩み相談
どうしてもガン待ちに罪の意識が芽生える
あなたは勝利条件を満たしただけなので何も悪いことはありません。
もし忍びないというなら、そのままドッグタグだけ貰って帰ってもいいと思います。でもどうせ通路なのでSCAVやほかのRATに装備は拾われます。
それだったら供養の意味も込めて、貴方が使ったほうがよほど有意義というものです。拾った装備で出撃すれば元手はタダです。
激ウマポジで角待ちしてるのに負けちゃう
激戦区の角待ちはハイリスクな割にリターンそんなに多くないと思います。
激ウマポジは基本的にCHADの警戒感度が最大なので、訓練されたCHADはグレなり決め打ちなりしてきますし、主要な角はクリアされます。
フル装備で2階とBrutalクリアせずにKIBAの鍵開けるお馬鹿さんは居ません。そういうことです。いたらただのNoobなのでヘッショでもしといてください。
加えて角待ちは最終的にコチラが飛び出て近距離で撃ち合いとなる事が多いので、瞬殺しないと反撃で瞬殺されます。(こっちのアーマーがショボいから)
ロングレンジで角からヘッドラインに置いとくとかのほうがリスクずっと低いですし、ミスったときに撤退できます。
積極的に屋内で飛び出て倒すのはセットアップ中に接敵しちゃったときの最終手段と考えたほうがよさそうです。
ガン待ちしてる時間が暇
特に出待ちなどする場合、網に相手が引っかかるまでそれなりに時間がかかるため、文字通りの待ち時間が発生します。
相手がやってくるまで待てるなら、足音が聞こえることを信じて暫くTwitter見たり作業したりするのがいいと思います。
要はガン待ちとは探索をすっ飛ばして結果だけを得る方法ですので、労力の最小化がカギとなります。我々のリアルの時間は有限なので、長時間待つなら有効に使ったほうがいいでしょう。
残念ですが遠距離狙撃の場合はずーっとポイントを眺めていないといけないのでしんどいです。遠距離ヘッショで出待ちとかは大体タスクのためだと思いますが、それはしょうがないので見とくしかないです。
草むらにグレ投げられて死んじゃうんだけど
死ぬに決まってるだろ!
というツッコミはさておき、草むらガン待ちは無警戒ガンダッシュに対して奇襲できるというだけで、遮蔽無い上にこちらの視界も悪いのでバレたらそもそも不利です。
出口付近では特にそうなのですが、良くある出待ちポイント警戒、筋トレ、以前そこで狩られてトラウマ、などの事情によりあなたが居ようが居まいがグレが飛んでくることもあるため過信は禁物です。別にタイマンしても構わないのですが出口付近で警戒感度最大にできるPMCはかなりの熟練者です。わかっていても普通は気が緩むものです。時にはあなたのはるか上をいくエリート(かあなたと同様の知識を持つRat)に狩られることもあるでしょう。