はじめに
新シーズンも始まって2週間ほどたちました。そろそろ適正のない者はふるい落とされ、そうでない新参者は闇落ちし始めるそんな頃合いです。 今回は2週間ほど新シーズンを走った筆者が今回のパッチの感想やらなにやらを主観でまとめていきたいと思います。 day 1の感想はこの辺に書いてあります。
今パッチ全体の意図
- ゲームの進行を遅くする
- メタ（ここでは流行、安易な攻略法的な意味）を破壊する
これはBSGが掲げているここ数年のEFT調整方針です。昨今のEFTは
- フリマが最強のスタッシュであり、装備品は現金で実質何でも引き出せる状態である
- フリマ開放後は一瞬にして全てが楽になり、現金だけあれば最強になれる
- 同じくフリマによって隠れ家の拡張が一瞬で完了し、ビットコイン天国でEscape into Tarkov状態である
- ムチムチ装備に身を固めリコイルを無にした高レートARで弾をバラまく。弾は高貫通弾を最強のスタッシュからいくらでも現金で引き出して使う
といった感じですが、今パッチはここに挙げたメタの殆どを破壊しようという試みが色濃く出ています。
フリマ制限の影響と行方
今パッチで環境に最も大きな影響を与えているのは間違いなくこれです。
高貫通弾、クラス5以上アーマー、ラボキー、といった所謂「メタ装備」がフリマ出禁を食らったことにより入手困難となり、環境は非常に緩やかな平等となりました。2週間たった現在も環境はSKSとAK-74NとAKMとUMPが支配的でたまにショットガン、ADARやM4、RFBあたりがちらちらいる感じです。
直接的な影響
これによって以下のような変化が生まれ、緩やかな平等の世界が広がっています。
- PMCの火力上昇が遅い（高貫通高レートが撃ちづらい）
- フリマ解放前後1レベルの戦力差が薄い（金でレイダーを殴れない）
- メタ弾メタ鎧を無限に利用できなくなった（倉庫に貯めておく必要がある）
- 何千万も貯める意義が薄れた（メタ装備買えないから）
今まではスタートダッシュ勢はフリマ解放直後に全資産をラボキーに変換し、ラボをぶん回すのが最速の金策でした。彼らにしてみれば出遅れ勢はすべて養分です。クラス5鎧 + アルティンの前ではSKSヘッショすら無力です。適切にブン回っていればクラス５鎧はフリマに大量に流して荒稼ぎ出来ますし、死んでもまたクラス５鎧をフリマから買ってくれば暫く天下取れます。 対人面では、メタ弾の入手法が限定的になる以上、高レートARを敵からパクった際のメリットが相対的に増加しています。敵を殺したときにARを持っていたら少しは嬉しさが感じられるでしょう。
この、フリマ解放最速からのリッチメンループは今パッチで粉々に破壊されましたので、全てのプレイヤーは最強装備をベンダー購入、クラフト、略奪などした上でスタッシュに入れておく必要があります。 これは個人的には素晴らしい変更だと思っています。金で上から殴りつけるのが今までのタルコフでしたが、現在の世界では金があってもメタ装備は無限に入手できないので、蓄財する意義も減りました。
レベルアップとタスクの必要性
メタ装備がフリマで買えない以上、トレーダー購入は貴重な確定入手経路になります。
従ってトレーダーのLL上げと販売解禁は強くなる上で避けて通れなくなりそうです。
これはつまり、レベルを上げたりタスクをやったりした人に、ゆっくりと正しく恩恵が与えられるという事です。フリマ開放後も継続的にタスクを続けていくことにより、そうでないPMCよりもメタ装備の在庫管理で優位に立てるでしょう。
今後のタルコフ市況（予測）
メタ弾薬、メタアーマーの供給が限定的になる以上
- クラス4鎧の相対的な有効性向上
- メタ鎧の需要高騰
- 鎧交換素材（GPコイン、ガスマスク等）の高騰
- メタ弾薬の需要高騰
が予測されます。現状ではクラス3鎧すら店売りはSold outする世紀末状態ですが、今後は平均レベルが上がるにつれて緩やかにクラス4リグ、クラス5アーマーへ需要はシフトしていくでしょう。
また、弾薬boxから出る弾をチマチマ集めてもしょうがないので、メタ弾薬の入手経路は基本箱入りを拾うか、クラフト経由で入手して貯めることになります。
これは確実な入手手段ですので、クラス5鎧の支配率が上がるころには弾のクラフト素材がメチャ高騰するはずです。
流行りの武器と弾（予想）
多分メタ弾の素材メチャ高騰するので、そのうち入手できなくなる気がします。
最終的には
みたいな感じで分化していくのではないかと思っています。リボルバーはDPSや継戦能力を考えると155やサイガの方がいいのですが、サイト載せても３万前後と安いので、フレシェかAP入れとけば接近戦は戦えるはずです。
あとは、昨今強化を受け続けているAR微妙弾勢とレグメタについてです。
SMGはハイドラやクエイクメイカーがあるので足も狙えますが、アルティンがフリマ出禁の世界ですのでAPで頭叩いたほうが勝率は高いのではないかと思います。
ただ、後述しますが距離減衰の影響が大きそうなので、霧の向こうからAPで抜かれる、みたいな状況は少なそうです。きちんとヘルメットを被りましょう。
AR微妙弾についてですが、リコイル制御が難しいので頭狙い続けるのもきついですし、相手のリグ削り切るまでに多分殺されるので、やはり序盤用ではないかと思っています。一応余裕が出来たら検証してみるつもりです。
Lighthouseマップ
まあまあ楽しいですがクエストが難しい物が多く、ローグの拠点は若干覚えゲーなのが少し残念です。
ローグの拠点に行かなくても近隣の家を開けまくってから最寄りの脱出に向かえば稼げます。そのうち拡張でトレーダーや工場エリアが追加されるとのことです。
タスクが結構難しいです。Long Roadとか、メインストリートでSCAV倒すだけのタスクなんですけど、SCAV全然居ないです。
隠しスタッシュもいくつかアクセスしやすい場所にありますが数は少なめで、一方点在する建物には弾や貴金属含め色々湧くので、建物探訪が楽しいマップです。
そしてショアが過疎っていく
森、道路、デカい建物、小さい建物はショアとLighthouseにありますが、楽しい軍事拠点と豊富な脱出地点はショアにはありません。つまりそういうことです。
一応フォローしておくと、新しい脱出であるPath to Lighthouseはリゾートからアクセスしやすく、ショアの癌である東の煉獄を通らなくていいのでまあまあ快適です。
西で湧けば楽しいところは概ね行けますし、すぐにLighthouseへ脱出出来て快適です。リゾートはレア湧きは渋いようですが、鍵があればゴルスタを筆頭に医療系アイテムと食物の供給には困りません。マップ的にサニターも狩りやすいです。東で湧いたら泣きましょう。
戦闘全般
距離減衰の話
けっこう距離減衰の影響は多いように思います。遠くからARやSMGで頭抜かれたときに、弾いたり貫通したうえでヘッドがギリ残るみたいな状況が今期は結構あります。
まだきちんと検証してないのですが初速が早いと減衰の影響は少ないとのことなので、SMG全般で遠くを撃つのは少し厳しくなってきました。
まあ、もともとSMGで遠く撃つ、みたいな状況はよほどのことが無い限りありませんでしたが、ARに倍率を乗っける際は貫通に振りすぎると減衰でヘッショダメ足りなくなると思います。なので屋外中遠距離を意識するなら大口径AR、DMRの有効性が上がったように思います。
また、この影響に伴ってヘルメットの有効性は上がっています。室内前提なら無くてもいいですが、屋外のお散歩時は必ずつけましょう。
慣性の話
恐らく調整意図としては軽装は機動力が上がるメリットがある、みたいな選択肢を与えたいのだと思いますが、現状は重装備にペナルティを与えただけで有効に働いているとは思えません。適当にアーマー着こんでも発動するので、文字通りのフィジカルエリートにならなければ裸前提になります。
SMGを腰だめしながらまともにレレレ出来るから裸でもいいよね！ と言っているようなものです。ダメです。タルコフは即死ゲーであり突き詰めると究極のヘッショゲーなので一理あるかもしれませんが、僕は事故が怖いのでクラス3以上は着ます。
連発の話
今パッチは連発を強烈に弱体化したパッチです。今までのメタは、敵を見つけ次第、数十メートル先だろうと極限までリコイルを減らした高レート（というかM4とかHK416とか）で相手が死ぬまでバラまくのがお決まりでした。
しかし今季は
- 連発時のリコイルボーナスが減少
- 連発するとオーバーヒートで武器の最大耐久が減ったり確定ジャム起こしたり
- メタ弾入手難
- SMGとかだと距離減衰でアーマー抜けなくなったり
等の逆境により、どのレンジでも脳死フルバーストするのはあまり有効ではなくなりました。中近距離では以前とても有効です。
まあ、１レイドというくくりだけで評価すると、殆どリコイルボーナスが減った、ぐらいの話なので制御できるなら戦闘面は今までと変わりないかもしれません。
グレの話
クイックリリースが無いので単純にキツいです。今期はグレを構える音が聞こえた瞬間に飛び出て殺すシーンに既に何回も出くわしています。ご愁傷様です。
近い場合は投げるときはお友達にカバーしてもらうといいです。
- 銃をしまう
- グレを持つ（ここで安全ピンの特徴的な音が鳴る）
- 抜いて構える
- 投げる
- 武器を持つ
という流れを踏み、再び発砲できるまでにタップリ５秒以上かかるので相当な距離から詰めて倒すことが出来ます。
その他のシステム
VOIPの話
たまにコミュニケーションが成立しますが、現状だとデフォルトでoffなので相手に通じていないことも多く、体験としては楽しいですが頻度は少なめです。
中学英文法を勉強したうえでゲーム用語彙を学ぶとよいでしょう。
