はじめに
0.12.12にて追加された
インジェクターケースはPMCのQoLに革命的な影響をもたらしました。
強力な注射群を僅か１マスで全てポーチインしたうえで道中拾った注射を全部お小遣いにできるようになったので凄まじいアドです。モルヒネ店売りですら１万です。
恐らくある程度の段階に達したPMCのポーチイン率は100%近いはずで、CHADだろうがRATだろうがマストバイといえます。
そしてこのオシャレコーデによって
- 生き残った瞬間に使いたいが即死したら無駄になるお薬系
- プロピタル、eTG、Zagustinなど
- バカ勝ちしたときに使いたいが普段はいらない系
- SJ6、MULEなど
これら「ポーチインするほどじゃなかったので事故ったときにロストしてた」系アクセサリーの価値が再評価、爆増そして高騰するという現象も起きました。
ここではそんな真冬のホットなトレンドアイテム達を含めた全注射器の性能をチラ見して、ガンガンお薬を収集、利用できるお薬ムーブのための知識を一緒に勉強していきましょう。
注射一覧
META おくすり
eTG-c
緑の注射はeTG。HPを毎秒6.5、１分で390回復する究極の回復薬であり、インジェクターケースの恩恵を最も受けた、つまり暴騰したお薬です。
その性能はすさまじく、手術中に体力がモリモリ回復していき、瞬く間にレッドアウトしていた視野も平穏を取り戻します。
爆速回復は大変便利な一方で「被弾しながらの連続交戦（=連勝）」時に最大の効果を発揮するお薬であるため、一般人や愛すべきRat達にとってはやや性能過剰かつコストオーバーかもしれません。FIRで持って帰れたらフリマに流してもいいと思います。執筆時点では砂糖より全然高いです。
凄まじく強力な一品ですが使用後にエネルギーが60減るという大変強力な副作用があり、食べ物と併用することが推奨されます。
うっかりエネルギーが0になるとスタミナが全く回復しなくなるわけですが、おっと、そういえばポーチにまだ便利なおくすりが入っていたような……？（プスッ）
SJ6
青白注射のSJ6。
最大スタミナを上昇させ、スタミナ回復効果を与える強力な興奮剤です。本体にはわずかな手の震えや視野狭窄以外の副作用が無いので、副作用が強いほかのお薬との併用も比較的安心できます。
スタミナ回復効果はバフ効果、つまりPMC本体のスタミナ回復とは別に発生するため
- 重量オーバー
- 謎の理由によりエネルギーがゼロ
といったスタミナが回復しない状況でも有効です。その性質上スタミナが低い貧弱なボウヤが服用すると最大の性能を発揮しますが、後半になっても強力でかなりの長距離を爆走できるようになります。
EFTは突き詰めると始まりと終わりはマラソンゲーになりがちです。いままではポーチ枠が空いてなかったのですが、これからの世界線では開幕と離脱時に一本ずつというマッシブジューシースーパーチャドムーブも現実味を帯びてきました。
ただ重量限界時はコレだけだとスタミナの回復がやや遅く離脱に不便です。ピルグリを筆頭にクソデカカバンで帰路をノロノロ歩いてると非常に悪目立ちし、漁夫られかねません。
おっと、そういえばポーチにまだ便利なおくすりが入っていたような……？（プスッ）
M.U.L.E
ベージュに赤の指し色。所持重量制限を+50%する唯一無二の効果を持ち、あなたがバカ勝ちしてありとあらゆるものを手に入れてヨチヨチ歩きになったときに最大の効果を発揮します。
まあ、一般プレーヤーがミュールまで必要になることはそんなに多くないのですが、いざという時のためにポーチインしておけるようになったのでこれも需要高騰しております。自分の装備が軽いRat達や、LEDX一点狙いの斧マンには関係のない薬なのでFIRだったら売ってもいいでしょう。
これも非常に強力な薬で、刺した瞬間に歩きがギュンと加速する感覚は病みつきになります。ただし強力な副作用として
- 頭以外の被弾ダメージが増加
- 10秒ごとに1ダメ
というアホみてぇなデバフが15分も続きます。被ダメ増加はヤバいです。交戦中に使うようなものではとてもなく、文字通り終わらせて大漁旗を挙げたときに（SJ6もついでに）服用し、速やかに家路に尽きましょう。
持続ダメージデバフも地味にストレッサーであり、頭のヘルスが減っていると帰路で生きた心地がしないのは結構しんどいです。
おっと、そういえばポーチにまだ便利なおくすりが入っていたような……？（プスッ）
Propital
黄色い注射のプロピタル。
主な効果は鎮痛と、HP毎秒1回復です。鎮痛効果もあるので（副作用に目をつむれば）モルヒネの上位互換です。
eTGのトぶような回復に慣れたPMCにとっては全然キマらず白湯同然の薄味といえますが、およそ5分という長い効果時間を持ち
- 出血
- 有刺鉄線や落下ダメージ
- 帰宅時の謎の持続ダメージ
といった軽傷を打ち消すこともできますし、鎮痛効果もあるため骨折したまま走って逃げる時や手術中のフォローができます。
大量にクラフトできるため供給もある程度安定していて安価なのも特徴で、とりあえず１～２本ポーチインしといて交戦始まったら刺していくと良いです。
５分持続するのでコトが始まる前に刺しても大体持ちます。サレワや止血が出来ない状況で地味に、堅実にあなたを助けてくれるでしょう。副作用がマイルドで状況を邪魔しにくいので、撤退しながらHPを回復して持ちなおしたり、ミリ残った手足の壊死を防いだりと大活躍です。
Zagustin
紫注射のザグスティン。
全身の出血を１撃で止めることができ、その後しばらく出血を予防します。
もともと重出血実装以降、まあまあ使える注射にはなっていたのですがポーチインできるようになったため需要は高まっています。
激しく戦闘すると２か所重出血してなんか凄いことになってダルいとかあるので、生き残った際に全身の出血を今すぐ止めたい！ みたいなワガママさん向けおくすりであり、各種止血やグリズリーで十分、という一般プレイヤーにはあまり必要は無さそうです。
ただ、ハンドガンマンにとっては「ポーチインできる重出血対策」として意外と便利です。リグすら省略した裸の銃を持つ男だとマガジンでポケット埋まるので止血剤スペースが厳しかったのです。これで泣きながらSCAV倒して止血帯を奪うクソザコムーブの必要がなくなりました。
まあまあ便利なおくすり
Morphine
鎮痛効果だけのシンプルな一本。水やエネルギーのデバフも軽い方です。
正直ワセリンやイブプロフェンなどの鎮痛系の方が一杯使えて便利なので鎮痛効果目的で常備されることはあまりないです。
注射系は使用時間が短いため常在戦場であるFactoryでは開幕に接種することが比較的多いです。ワセリン塗ってると有利ポジ取られて死ぬこともあります。
注射系の中では弱い方なのですが、比較的よく落ちてるのでポーチインしてそのままババァアウトできるお小遣いとして非常に優秀です。腐っても１本１万ですし、ワセリン使い切ったときに役に立つこともあります。
一応、色々極まってくると安いことを利用して鎮痛系の代わりにポーチインするという選択肢が生まれます。インジェクターケースで１マス使ってるので、追加でイブプロフェンとか持つとポーチが２マス埋まってしまいます。道中何か拾ってイブプロフェンを捨てるくらいなら、最初からモルヒネ中毒になってしまえばいいわけです。デンジャー。
Meldonin
水色注射のメルドニン。
ヘッショ以外のダメージを10%軽減する効果を持ち、ついでにStrength、Enduranceを強化したうえで僅かなスタミナ回復バフまでくれるすごいおくすり。一度服用すれば激戦区で立ち回る勇気も沸いてくるでしょう。
ちなみにこれに限らずスタミナ回復バフは同時発動可能なので、SJ6と一緒にぶっ刺すことで最高にハイなトリップ（うまい場所への移動的な意味）が待っている事でしょう。
ダメージ軽減効果はツエーっちゃツエーんですが、結局ヘッショには無力なのと、10%軽減で戦略上有意なほど確定数が変わる状況はあんまりないかもしれません。たとえばM80とかで抜かれたら10%軽減しようが２発圏内ですし、QuakemakerのVector相手に「私は１発多く耐えられます！」とか言い出してもレート的に誤差の範囲です。
その他の効果を見るとSJ1やSJ6の方が効果は強いので、持続時間こそ15分と長いですがダメージ軽減以外の効果を狙うなら個別の注射の方がよさそうです。
もちろん妖怪イチタリナイの仕業によってあなたが生き残る状況もあると思うので、即死ゲーの世界を防御力で乗り切る信仰心があるならば戦場に飛び込んでみましょう。
ちなみに10秒ごとにエネルギーや水が1減る副作用があるので、持続時間が長いからと言ってレイドに長期滞在する場合は食べ物が必要になります。
ちなみに説明文によるとアスリートのために開発されたそうです。さすがロシアはやることが違いますなあ。*1
SJ1
ピンクの注射のSJ1。StrengthやEnduranceを短時間高めることができ、MULEやSJ6には及ばないものの長距離マラソンや重量挙げのサポートに一役買います。
もちろんそれらと併用しても強力です。
Strengthを直接強化するためジャンプ力や近接攻撃力が強化されます。ジャンプの高さが必要な人間なんて限られていると思いますし、殴り力はタクティカルソードで突いてくる変態ぐらいしか意味はないですが、一応そういう事が出来ます。
L1
効果時間こそ短めですがStrengthをSJ1と同等に強化し最大スタミナもあげてくれるため、重量挙げが多少ラクになるお薬です。副作用のエネルギー減少などもSJ1に比べれば多少マイルドになっているため、今すぐここでジャンプ力が欲しい、という時に気軽に服用するといいと思います。
そんな需要があるのは屋根上ガン待ちマンぐらいだと思いますが。
3-(b-TG)
どうでもいいスキルバフばかりが付いた妙な注射です。一応可聴範囲が広がるスキルが上がりますが有効に作用するかどうかは微妙なところです。
スタミナ回復バフがつくため、劣化SJ6としてそこそこ安く活用できます。子の注射に限らず、スタミナバフは全て同時に発動できるためSJ6などと同時服用することで風になることが出来るでしょう。
Obdolbos
オブドルボス-カクテル。SJ1同等の筋力バフに加え、SJ6ほどではないにしろスタミナ回復バフが得られ、それが30分続くという強力なおくすりです。実質ワンレイド持つため総合的なコスパは非常に良いといえます。
これだけ便利でありながらMETAになれない要因としてはランダムで得られる強力な副作用、が挙げられます。
バッドに入ったときヤバイという事です。
- 痛み
- 出血
- 10秒ごとに水-1
- 10秒ごとにエネルギー-1
- 被ダメ20%増加
- 視野狭窄
これらの副作用がそれぞれ25%の確率で発動し、これも30分持続します。ちなみに複数同時発動する可能性もあります。
被ダメ20%増とか引こうものなら怖くて精神がぶっ壊れて直帰即ランスルーになるので長い効果時間が活かしきれません。
ワンレイドの間ずっと快適でいられるかどうかはガチャ運次第という事です。
微妙なおくすり
AHF1-M
止血予防効果を持ちますが、現在の出血は止めてくれない注射です。
止血予防効果も60秒しかなく、そのくせ水が40も減るため完璧なゴミであり、お小遣い枠だと思います。
Adrenaline
真っ赤な注射のアドレナリン。 鎮痛効果を持ち、EnduranceやStrengthに加えリコイルコントロールを強化する効果があります。さらにHPを秒間4回復という、若者たちの間で蔓延しているeTGに迫る回復効果も併せ持ちます。
コレだけの強烈な効果を持ちながら微妙枠に甘んじている理由は単に持続時間がメチャ短いことに尽きます。
鎮痛や各種スキルバフは60秒、回復に至っては15秒しか持ちません。つまり合計で60しか回復しません。
コレだけ短いと面倒なので、必要になった瞬間ショトカでぶっさせるようにしておかないと活用しづらく、ポーチとのシナジーがあまりありません。
そのうえ副作用もまあまあきつく、効果後は水やエネルギーが大きく減少するので安さをタテにしたオーバードーズもしづらいです。これの効果をアテにするなら短期決戦で決めましょう。
P22
どうでもいいスキルバフと、Meldoninと同等の10%ダメージ軽減が得られる薬です。
ダメージ軽減だけならMeldoninより安く得られるのでお得に思われますが効果時間が非常に短く、現状は１回こっきりのお守りぐらいにしかならないでしょう。
xTG-12
カルトのナイフに塗られた毒を治療するためのおくすりになります。
もしもの時のために一個忍ばせておいても良い注射ではありますが
- カルトが出現するマップに行く
- カルトが出現する時間帯に行く
- カルト司祭に殴られる
- その状況で生き残る
といった状況でのみ活躍する注射ですので、カルト狩り全盛の0.12.12環境では一般プレイヤーには殆ど縁の無い注射といえます。
SJ9
黒い注射のSJ9。現状はカルティストからのみ入手だったはずです。
自らの体温を7℃ほど下げ、各種サーマル装備から見えにくくなるという効果を持ちます。
テキストだけ見るとスゲー強そうなのですが、実際のところ、多少色が薄くなるだけで普通にサーマルで見えます。
草で寝てたら白飛びして多少はわかりづらいかも……ぐらいの性能であり夜の伐採所で闇に紛れてダンスできるようなものではとてもありません。
この微妙性能に加えて持続ダメージデバフが８分ほど入るためかなりしんどいです。対人間相手に殆ど効果が無く、入手経路も限定されているので使う必要はありません。
まとめ
注射について個別に評価してみました。インジェクターケースによって様々な注射を安全に持ち込み可能になったので、これを機会に皆さんもキメてみてはいかがでしょうか。
多分なんですけど、あまりにも必須装備になってしまったのでそのうちNerfされると思います。2マスになるとか、容量が2x2になるとか、そういう感じにされそうです。容量が2x2でも多分使うと思いますが2マスになったらどうかなぁ。。。それぐらい便利です。
他にもタルコフ関連の記事をいろいろ書いているのでよかったら見ていってください。
左腕に注射痕が死ぬほどあるPMC、なんかヤだけど気にしてはいけません。みんなやってるよ。気持ちいいよ。嫌だったらすぐやめられるよ。安全だよ。一回やってみようよ。
*1:記事執筆時点では組織的ドーピングがあったと認定され、ロシアは国際大会から出禁を食らっています
