知人に聞かれたので書いておきます
始めに
タルコフには防具としてアーマーが存在します。
これはRPGなどにおける鎧とは異なり着たら絶対に防御力が上がるワケではないという点を留意して運用しなければなりません。
適切なアーマーを選ばないと、重い上に瞬殺されてカネが消えていく結果となります。ここでアーマーについてきちんと学んでいきましょう。
アーマーの性質
まず、アーマーの性質を以下にまとめる。
- アーマーによって保護する部位は異なるが、胸は必ず守り、頭と脚は守らない
- 高いクラスほど高い貫通力の弾を受け止める
- 弾を受け止めるかどうかは確率であり、稀に弱い弾が抜けたり、適正貫通力の弾が止められたりする
- 受け止められた場合、ダメージの殆どを無効化し、代わりに打撲ダメージ(1ケタ台)を受ける
- アーマークラスが同じで、お互いに新品であるなら、貫通率はアーマーの耐久数値によらない
- 抜けた場合、裸と殆ど同じダメージを受ける
- 軽減率は貫通率が影響し、最大で20 - 40%ほどダメージが下がる
- 受けた弾の貫通力
- 受けた弾のアーマーダメージ力
- 受けたアーマーの材質
感想
弾が貫通した場合生存性能に殆ど寄与しないという性質が特に重要で、重量、動きやすさ、コスパなどの理由で受け止められないなら裸のほうがマシである。
そのため、戦う相手がどの程度の装備を使ってくるかという仮想敵を定めてアーマーを選ぶ必要がある。
適正クラス未満の弾であれば10発以上余裕で受け止められる一方、適正クラスの弾を受ければ2~3発で穴だらけになるため、実質一瞬で死ぬ。
もちろん、ヘルメットが貫通して頭に当たった場合は即死する。受け止められない弾を受けた場合も一瞬で死ぬ。
つまり死ぬときは死ぬ。
アーマーによって稼いだ「数発分の命」で敵を殺しきれないと何の意味もないので、いいアーマーを着るときは武器もいいものを選ぶべきである。
どうせ死ぬときは死ぬので裸でも変わらない気もしないでもないが
- SCAVのショットガンなどによる致命傷を回避できる
- 節約装備のPMC相手に即死するリスクを軽減できる
- 得られた数瞬の命で相手を倒しきれればこちらの装備はロストせず、相手の装備は全て獲得できる
などの理由により、我々は今日も、失うリスクを背負いながらアーマーを着るのである。
仮想敵を定めて、自分が支払えるコストと相談しながらアーマーを選びましょう。
ヘルメットについて
個人的な感想として、フェイスガードを付けない場合はつけなくてもいいです。ヘルメットそのものが持つ反射率にしか期待できないでしょう。
フェイスガードがなければ正面から大体鼻や顎にあたって死にます。まあフェイスガードがあっても死にます。
ヘルメットはSCAVや斧マンからのクソ弾で即死しないためのものです。
ヘルメットよりは耳に投資したほうが生存率が爆上がりすると思いますので、初心者は頭よりヘッドセットを買いましょう。
ヘッドセットがつけられないのでクラス2以下のヘルメットはすべてゴミです。
むしろ普段より音が聞こえなくなるのでSCAV出撃したときに被っていたら開幕で捨ててください。
アーマーの修理について
アーマークラス別解説と感想
クラス2
最も柔らかいアーマー群だがコスパは悪くなく、一部を除く拳銃弾、全ての散弾に耐える。
拳銃弾を防ぐということはSMGに対してギリギリ有効といえる。
ショットガンは裸の状態で胸に直撃すると即死のため、散弾で即死しないために着用するものととらえてよい。
SCAVのポンプショットガンやTOZによる1パン、ハンドガンやKedrなどの最下級の武器による致命傷の確率を大きく抑えられる。
一方でARやSRは初期弾の時点で貫通20越えなので、特段の事情がない限りPMC、AR持ちSCAV相手には気休めにもならない。
モシンマンするから接近戦は想定しない、などの状況では裸のほうがコスパがいいだろう。
仮想敵
ショットガン持ちSCAV、Five Seven以外のハンドガンマン
クラス3
SCAV相手には十分な性能といえる。
特にNPC SCAVが貫通30越えの武器を持っている確率はかなり少ない。AKM、SKS、モシン、ハンターくらいだと思う。
レイダー以外のSCAVを狩るのであればクラス3がオススメ。
PMC相手には殆ど効果はないが、AK-74系列の初期弾(PS弾)であれば防げるため低レベルPMCが相手であれば戦える。
仮想敵
ほぼ全ての通常SCAV、5.45x39の初期弾使用の低レベルPMC
クラス4
費用対効果が悪く、買ってまで装備する価値はない微妙なクラス。
僕は今回のワイプでは拾ったアーマーリグを着る、ぐらいで多分一回も店から買っていないと思います。
前述のとおりSCAVが相手であればクラス3で性能は足りている。クラス4で新たに防げるようになる弾が殆どない。
主力銃の妥協弾、最高クラスの拳銃弾、AP-20スラッグなどを一応防げる。(たまに一発で貫通して死ぬ)
「装備に金をかけたいぞ」と思った場合にはクラス5アーマーを買うようにしよう。
一応カジュアル装備としては最上位ととらえることができ、SCAVのハンターで即死しなくなる点は評価できる。
また、貫通30後半の拳銃弾がいくつか追加されたため、ハンドガンであればギリギリなんでも耐えれる点がクラス3に対して優位点となる。
余裕があればSCAVなどから回収し、金策、SCAV狩り、お散歩などの比較的危険度の少ないレイドにもっていくといいだろう。
容量、アーマー材質、耐久値などが非常に優秀な各種アーマーリグはほとんどクラス4なので使いどころが難しい。
仮想敵
- ハンター持ちSCAV
- AP-20 スラッグ
- ARで以下の妥協弾(またはそれ以下の性能の弾)を撃つPMC
- 5.45x39
- BP
- BT
- 7.62x39
- PS
- T45M
- 5.56x45
- M855
- M856A1
- 5.45x39
- ほぼ全てのSMG
クラス5
一般的にガチ装備と呼ばれるボーダーラインのクラス。最上級装備以外のほぼ全ての弾を防ぐことを想定している。
特にSMGのAP弾、M80や7n1等のSR妥協弾に対して非常に有効な点でクラス4とは一線を画す。
感覚的な話をするとクラス4は妥協弾に一瞬耐えることが出来るが、クラス5なら一呼吸分くらい耐えることが出来る。
言い換えればクラス5に対応できることが武器側のガチ装備としての条件、ということになる。
シーズン中盤以降、対PMCを想定するのであれば必ず着ておきたいクラス。最上級装備以外の対PMC戦闘において非常に頼りになるだろう。
レイダーの武器はよくても貫通30台が殆どのため、レイダー戦でも生存率に大きく貢献する。たまにイゴルニク飛んできたりするけど諦めよう。
本体の値段もさることながら修理費用も高いため、普段のSCAV狩りや金策に着ていくと赤字になりやすい。所謂「よそいき」の装備である。
ただし攻撃側がPMC戦を想定している場合、クラス5に対応できる弾を選んでいるため、結局死ぬときは死ぬということを覚えておいてほしい。
また、鎧にいくら投資したところで頭に当たると即死するので、最低限これを着るときはフェイスガードもあったほうがいいだろう。
Ragmanからガゼル、PraporからKVMが購入できるため資金に余裕があれば手軽に着ていくことも可能になった。
仮想敵
ガチPMC、レイダー
クラス6
最上位のアーマー。入手が難しい代わりに最大の防御を提供する。
これを貫通できる弾はもはや数えるほどしかなく、最上位のSR弾、7N39 Igolnikなど一部に限られる。
PMCの武器構成次第ではクラス6との戦闘で初弾貫通を想定しないことも多く、想定できないこともある。詳しくは以下
- クラス6を着ているような人がいる場所に行かない
- クラス6は希少で、重い、保護部位が少ないなどもデメリットもあり、普段使いしない人が多い
- クラス6まで想定すると非常に高価な弾薬を大量に使用しなければならない
- 死んだ際の赤字が非常に高くなる
- 使いたい装備に貫通60越えの弾がない
- M4系列の最大はM995(貫通53)でありそもそも初弾貫通できない
主に2番目の理由で、普段の金策などでは最大でもクラス5を想定した弾を使うPMCは非常に多い。
そのため最上位装備以外であればまず間違いなく数発分は防ぐことができる。単なるクラス以上の硬さを誇る。
クラス5の相手を倒すのに時間がかかっては意味がないためこれを使う以上は使う弾もクラス5~6を想定したものを使おう。
前述のとおり一部の弾はこのアーマーすら貫通してしまう。
また、繰り返すがヘルメットを貫通すれば即死である。そのためこれを着こむ場合は頭もAltynやMaskaなどの高性能バイザーが付くものを使い、積極的に飛び出て耐久力でごり押しするプレイが適する。(籠ってるとグレで死ぬし)
仮想敵
最上級装備PMC