不時着した惑星で生き延びながら脱出を図るサバイバル系ゲーム。Factorioの親戚かと思っていたがそのプレイ感はだいぶ違う。
Factorioはアイテムの生産、運搬消費すべてを自動化し、最適化を図るゲームだが、このゲームは入植者に指示を出しマネジメントするゲームだ。
入植者一人一人に特技、苦手、性癖、年令などといった細かいプロフィールが割り当てられており、ゲーム内で従事する仕事に影響を及ぼす。
彼女の医療技術が高いからといって油断してはならない。彼女は夜鷹で昼間はロクに働けず、悲観主義者で、先の戦闘で左腕を失っているかもしれない。
重傷を負って腕を失ったり、マラリアに感染したり、食中毒になったりと、兎に角人類とは脆い生物なのだと自覚させられるゲームだ。ゲーム全体を通して重要なパラメータにムードがあり、悪い事があるとどんどん雰囲気が悪くなっていき、一定値を下回ると発狂して無為に走り回ったり、所構わず火を放ったりするようになる。
襲撃者の攻撃も脅威だが、入植者同士で喧嘩したり、エサが足りなくて家畜が流産したりと、内政面での不安も常に付きまとう。
自動化はできない
村人に指示さえ出しておけば、勝手に種を蒔き、育てば収穫してくれるので、一見自動化できているように見える。そんなあなたはマネジメントにおいて何か重要な事実を見落としている。
人が作業をしていて、それぞれのスキルに大きく依存している以上、それは自動化ではないのだ。個人に依存した作業は危険だ。
具体的に起こった事例で説明すると、収穫能力の高い村人がマラリアで死亡した。一緒によく作業をしていたもう一人の農業従事者は彼と恋仲であり、恋人が死んだためムードが下がって発狂し、食料庫に火を放ってそのままやけどで死んだ。食料の備蓄も減り、なおかつ農業のノウハウが失われてしまったため、今までのような生産高が期待できず、コロニー全体で餓死する危険性が出た。幸いにも、家畜を潰して食べたり、家畜の量を増やしてミルクを取ったりとして場をつなぎつつ、新たな農業従事者を教育し事なきを得る事ができた。
このように、人に強く依存した状態でいかように生産力を保ちつつ、貿易のための商品を揃えたり、襲撃に備えたりひたすら拠点を強化したりするのかを考える、大変にマネジメント力が鍛えられるゲームだ。
バッファはベルト上だけで十分、チェストに詰め込むのは死蔵
必要なものはその時必要な量の100倍ぐらい生産できるようにしておけば10時間以上持つ。
これはfactorioにドハマりした自由主義者の友人の一言だが、ことRimWorldにおいてはこれは成立しない。物資は有限であるか、リホップが非常に遅く、生産力も人類の作業ラインを並列化する事でしか強化出来ない上に、人間は簡単に死ぬし、眠くなれば寝るし、襲撃があれば徴兵されるので、常に生産できなくなる可能性を考えて一定量の食料だけでも備蓄しておかねばならない。
結論として
上記に書いた通り、割と人を選ぶゲームであるし、極端な習熟曲線を描くがRTSやCiv、経営シムといった要素が複雑に織り込まれていて高い中毒性を持つので、興味がある方はやってみてはいかがだろうか。
オマケ なんか怪しい奴が物を売りに来たりもする
はい。